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心と身体に優しいインド舞踊

インド古典舞踊(モヒニアッタム)で、心も身体も元気に!

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受賞者の憂鬱

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日本カイラりとは日本在住のケララの人たちのコミュニティーである。
葛西地区中心に600人ぐらい日本医在住しているらしい。多くはITカンパニーなどのビジネス関係の方で占める。
ケララ州はインドの中でも教育熱心な地域のため優秀な人材が多く出る。
女性でも大学院は当たり前の世界だ。実際、ケララにいると「大学しかでていないの?」と驚かれることがある。
私はそのコムにティーからこの度、初の功労賞Keraleeyamに選ばれた。ケララ州の文化を日本に紹介してきたことに対する章だ。
9月28日に葛西のホールでインド大使館の方や、日本初のインド人で区議会議員に選ばれたヨギさんなどが主賓でよばれ盛大に授賞式が行われた。たくさんのお祝いの言葉を頂いた。
私は嬉しい反面、ププレッシャーを感じてしまっている。
彼らが、なぜ、賞をくれるのか?を考えてしまうのである。30年続いている日本カイラリの活動を日本に知らせたいからなのではないだろうか?私を広告塔にしたいのではないだろうか?と、つい考えてしまう。
現に自分で日本の各新聞社に連絡するように頼まれてしまった。
はたして、私が新聞社に電話したところで、取り上げられるだろうか?私は彼らの期待にどう応えたらいいのだろうか?
と一人でプレッシャーを抱えてしまい苦しくなってしまった。
区議会議員のヨギさんに友人を通して頼んだり、学生時代からの友人、毎日新聞の油井君に泣きついたりしてみた。なんとか記事にしてくれるらしい。
日印協会にも連絡したが、反応はいま一つ。えー日印協会でさへ??
やはりケララ州はまだまだ日本から遠いらしい。インド舞踊はマイノリティー過ぎて取り上げられない、という現状を突き詰められたような気になり落ち込む。
昔だったらどうか?インドで度々賞を受賞した時は、悩まなかったような気がする。手放しで喜ぶということもなかったが、新聞記事でトップを飾ったり、記者会見なんかもあったり、芸能人になった気がして面白かった。
これが年を取るということなのだろうか?相手側の思惑が見えてしまい、期待に応えようとするが、現実が経ち塞ぐ。
とりあえず、やるだけのことはやってみた。
期待に応えようとしなければ疲れないのだが、これも私の性なのか。
でも、きっと世の中の多くの人が毎日期待に応えようと頑張っている。
良き父や母として、良き夫や妻、良き子どもであろう、会社でも期待に応えようと日々努力しているのだと思う。
特に日本人は真面目過ぎるのであろう。
私も日本人だったのね、と改めて思う今日この頃、、
さあ、気持ちを切り替えて舞台に戻ろう。
舞台はお客さんの期待に応えるというよりは、自分自身を生きられる唯一の私の場所のような気がする。
だからこそ、私には大切な場である。
自分が自分で居られる場所。あと、何回人生で舞台に立てるのだろうか?イベントとかではなく、舞台が好きだ。
一回一回大事にしていきたい。


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maruhashi

インド古典舞踊家 丸橋 広実

南インド ケララ州の古典舞踊 モヒニアッタムの舞踊家です。
ヨーガ、ジャイロトニック、ジャイロキネシスのインストラクターでもあります。
美味しいもの、心と体に優しいことが大好きです。

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