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心と身体に優しいインド舞踊

インド古典舞踊(モヒニアッタム)で、心も身体も元気に!

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大人も傷つく

先日枇杷系の同窓会があった。
枇杷系とはコンテンポラリーダンサーの山田せつこさんが率いるダンスグループだ。
私はインドへ行く前にこちらのメンバーだったことがある。
厳しい稽古についていけなくて悩んだ。
「インドへ修行へ行ってきます。」と言い残しインドへ。
帰ってきたら「インド舞踊家になります。辞めさせてください。」と周りを驚かせて辞めた。
それから20数年ぶりの同窓会だ。
私が辞めてからも沢山のダンサーが生まれては消えた。
今は枇杷系というグループは消滅した。
山田せつ子さんは今もダンサーとして活躍している。
20人弱の元メンバーが集まり話に花が咲いた。
奇才のせつ子さんと不器用な私たちの間には乗り越えられないやまがあったのだろうか。
私のように逃げ出す人も少なくはなかった。
あるとき「疲れました田舎に帰ります」と書置きを残して消えたダンサーがいた。
「大人だって傷つくのよ。」とせつ子さんはポロリと漏らしたという。
あの頃の私たちは、大人は傷つかないと思っていた。才能のある方は特に傷つくことなんてないと思っていたかもしれない。
すっかり酔いが回ったせつ子さんは
「皆さんを傷つけてごめんなさい」とこぼした。
それに対して元メンバーたちはどう思ったのかは計り知れない。
「自分たちが悪いのだ」「才能のない私たちの責任だ」など思ったのかもしれない。
でも、私は少し苦い思いをしながらその言葉を噛みしめた。
傷ついたことはある。そして傷つけたこともある。
でも、それを過去のものにしてはいけない。
私はまだ舞台に立ち続けている。傷だらけになりながらも経ち続けていくのが踊りの道だと思うから。
自分がやったことも、受けたことも一緒に踊っていく。
そこには、なかったことにはしてはいけないことがある。
それはせつ子さんが私に教えてくれたこと。
今も胸に抱いて踊っていくということなのかもしれない。

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maruhashi

インド古典舞踊家 丸橋 広実

南インド ケララ州の古典舞踊 モヒニアッタムの舞踊家です。
ヨーガ、ジャイロトニック、ジャイロキネシスのインストラクターでもあります。
美味しいもの、心と体に優しいことが大好きです。

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